西田病院へのこんな質問
なごやかな雰囲気になるのも、合併症が軽くすんでいるためかもしれません。
Tさんの血糖値は飲み薬1錠で150mg/dl前後で、ヘモグロビンは8%以下でした。
網膜症がみられますが、単純性網膜症でごく軽度。
幼年も糖尿病と付き合っていてこの程度の合併症ですんでいれば、立派なものです。
一方Sさんは、血糖コントロールがTさんと同じような状態でも、腎臓のはたらきが非常に悪くなって、透析寸前まで進んでいます。
あるいは同じ状態のK さんはどうかと言えば、なんら合併症が認められません。
こうしたことが、糖尿病ではごくふつうに起こってくるのです。
糖尿病の合併症には、なぜこのように大きな個人差があるのでしょうか。
わかれば、合併症を未然に防ぐための方法も大きく前進するでしょう。
血糖コントロールが同じような状態でも個人差が出てくるということは、血糖の状態のほかに、合併症の進展を決めるなんらかの因子があるはずです。
それが何か、遺伝的な因子の研究も含めて、現在多くの研究者が精力的に取り組んでいます。
血糖コントロールが基本的に重要であることは、まちがいありません。
しかし、それがどのくらい合併症の進み方を遅らせるかということについては個人差があり、そのほかの因子がからみあってくるのです。
血糖コントロールが合併症の進み方をどう変えるかについて、K 大学医学部の報告があります。
それによれば、ヘモグロビンを7.1 %と良好な状態で保つと、不良な状態である9.4%で保たれた群に比べて、明らかに網膜症、腎症、神経障害といった合併症の進行を遅らせることがわかっています。
糖尿病の患者さんが心臓病を起こす頻度は、米国人に比べると日本人は4分の1にすぎません。
高コレステロールで甘いものをたくさん食べる米国人の全般的な食習慣が倍率を高めているのです。
しかし、日本人の糖尿病の患者さんも、ふつうの人より寿命が短いことは統計的にみても明らかです。
なかでも心臓病を起こすリスクは高く、ふつうの人の2倍から3倍と言われています。
したがって、日本人の死因の第2位をしめる心臓病にならないためには、糖尿病を予防することが非常に重要になってきます。
糖尿病の患者さんにとっては、ふつうの人よりもっと心臓病に対して注意しなければならないということです。
ターゲットに応じた西田病院からはシャープな印象を受けました。西田病院があればかなり良いところまでいけそうです。
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